こよみと暮らす

こよみと暮らす 第十三回『秋分』

春のお彼岸のころにはじまったこのコラムも、ちょうど半年が過ぎて「秋分」を迎えようとしています。 この日を境に、昼よりも夜が長い季節がはじまります。9月のことを長月と呼ぶのは「夜長月」からきているそう。十五夜の満月、今年はきれいに見えるでしょうか。 『萩の道』奈良市白毫寺町 白毫寺Photo 井上博道 暑さ寒さも彼岸まで。秋の長雨を境に、空気が涼しく ...
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こよみと暮らす 第十二回『白露』

雑木林のうえに、ぽっかりと浮かぶ月。最近は少し日暮れも早くなりました。 『月と雑木林』山口県下関市妙青寺より川棚Photo 井上博道 俳句の世界で、「月」といえば秋の季語です。月が詠まれた和歌は、百人一首のなかにもたくさんあります。 「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」 遣唐使として長く赴任していた阿倍仲麻呂が、遠く離れ ...
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こよみと暮らす 第十一回『処暑』

奈良には、古くから変わらない風景が多く残されています。 県の中部にある明日香村は、今から1400年ほど前、飛鳥時代の史跡が残る地域で、壁画で知られる高松塚古墳など、教科書に出てくる古墳や寺院を訪ねることもできます。 景観を守るための取り組みが長年続けられたことによって、万葉集に詠まれた景色を今でも体感できる場所です。 『八釣の秋』奈良県高市郡明日香村八釣 畝傍山・ ...
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こよみと暮らす 第十回『立秋』

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こよみと暮らす 第九回『大暑』

水面から浮かび上がるような、白い花。梅にも似たその姿から、梅花藻という名前を持つ植物です。ゆらゆらと水の間をたゆたう様子、想像しただけでもちょっと涼やかな気持ちになる。 水温が一定な冷たい清流でしか育たないので、温暖な地域ではなかなかお目にかかれない。滋賀県醒井の地蔵川には500mにわたって、この梅花藻が生育していて、夏場、その姿を見に訪れる人も多いそう。 『梅 ...
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こよみと暮らす 第八回『小暑』

ついこのあいだまで市街地の公園や庭先で、大きな玉のように花を開いていた紫陽花は、そろそろ夏の花に主役を譲ろうとしています。時間をかけて少しずつ枯れていく姿も美しいものですが、少し涼しい山あいの地域に入ると、まだ自生の紫陽花の生き生きした様子を楽しむことができるところも。 『こあじさい』宇陀市榛原町赤埴Photo 井上博道 今回紹介した写真は、奈良県宇陀市で撮影さ ...
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こよみと暮らす 第七回『夏至』

いらかの波と雲の波。という歌いだしではじまる、鯉のぼりの歌を思い出すような風景です。 『歌姫越え(歌姫街道)』奈良市歌姫町 民家Photo 井上博道 奈良市の中心部からほど近い歌姫町。写真は、旧街道沿いの古民家の屋根を捉えています。もともと平城山丘陵と呼ばれるこの付近一帯では、瓦に必要な粘土や燃料が豊富で、瓦窯跡がいくつも残っています。 初夏の日差しに照らされ ...
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こよみと暮らす 第六回『芒種』

『ヒメレンゲと清流』奈良県吉野郡川上村武木川 Photo 井上博道 岩の間を勢いよく流れる川の水、その中ほどに見えるのは、五つの花弁が星のように見えるヒメレンゲの可憐な花。カメラがシャッターを切るわずかな間に、あっという間に目の前を通り過ぎていく水の姿と、じっと止まっている植物。その動と静の対比を切り取った一枚です。 しっとりと濡れている苔は、それこそずっと同じ ...
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こよみと暮らす 第五回『小満』

ちょうど5月の連休のころでしょうか。さらさらと風に流れる藤の花、かなり高いところをそよいでいるように見えます。 『藤』奈良市 飛火野 Photo 井上博道 撮影されたのは、奈良公園。東大寺や興福寺など歴史の教科書でも馴染み深いお寺があり、鹿たちがのんびり過ごしている。修学旅行を思い出す人もいるかもしれません。 その一角にある春日大社は、藤の名所でもあり ...
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こよみと暮らす 第四回『立夏』

少し前まで、柔らかく淡い色味をしていた木々の葉も、しっかりと緑が濃くなり、厚みも増して。道を歩けばサワサワと街路樹の葉が揺れる音がする。仕事中、草刈機の音が気になり締めていた窓を開けると、風と一緒に刈ったばかりの草の匂いが届きました。 夏は来ぬ、立夏です。 『新緑』奈良県吉野郡野迫川村 Photo 井上博道 奈良県南部、吉野の山々も、冬はしんと眠ったような ...
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