【幡にふれる】かやパンツ、リニューアルものがたり

幡にふれる

近鉄に乗って奈良へ行く。

駅を出て見えるのは噴水の中に立つ行基像。アーケードの商店街をぬけると、猿沢池の側を歩く鹿たち、左手に興福寺の鐘が鳴っている…。

奈良の街って久しぶりに訪れても、昔と変わらない景色に迎えられる感じがします。でも実際住んでみると、意外とお店の入れ替わりが激しいことに気がつきました。昔ながらの「安心感」と新しい「挑戦」が混ざりあう街。一見変わらないように見えても、少しずつ進化している街なんだなぁと感じます。そして、わたしたちの商品づくりも、そんな奈良の街と同じでありたいと思います。

約11年前にスタートした蚊帳の日常着。

シンプルでベーシックな形のものは定番商品として長く親しまれています。
そのひとつが、かやパンツです。

2014年のかやカタログ

穿き心地軽やかで、楽ちん。

一度はくと毎日ついついそればかり選んでしまうというファンも多いアイテムです。 ただ、そんな定番商品もその人気に甘んじず、愛用いただいているお客様のお声をもとに、もっともっと穿きやすくなるよう、今季リニューアルしました。

「とあるお客様から、股上*が浅くてしゃがんだらパンツが突っ張った、というご意見を頂いたんです。」と企画担当のキトウさん。(*股上・・・股の付け根からウエストまでの寸法)

しかし、キトウさんが型紙をチェックしたところ、股上の寸法は十分でした。
股上の寸法に問題がないのならば、なにが突っ張りの原因なんだろう。キトウさんはあれこれ検討した末、股のカーブの長さに原因があるのではと推測しました。

その数日後、とある社員が隣の席の先輩から「はい、どうぞ」と手渡されたのは、かやパンツと一枚のプリント。見慣れぬそれらは、股のカーブを調節したパンツの試作と、はき心地の意見シートでした。

こうして、社内での試し穿き実験が静かに(?)スタート。いろいろな身長・体型のスタッフが、かわるがわるパンツを穿いて、サイズ感や穿き心地を確かめていきました。

そこで出た意見を参考に、キトウさんはさらに試作を改良。また、前の中心で大きくとっていたタックや脇の縫い目をなくして、シンプルでスッキリとした仕様に変更しました。

そうしてできたのが、今季のかやパンツです。カラーも合わせやすい色展開になりました。見た目は以前のものとほとんど変わりありませんが、よりすっきりとフィットする着用感になったかと思います。

そもそも「蚊帳の日常着」のスタートは、代表の林田千華が自身の子どもの為に蚊帳で作った洋服。服作りのプロが始めた訳ではありません。これ迄も、お客様に沢山のご意見を頂き商品開発や改良を行ってきました。
もちろん、生地を無駄なく使用したいという想いや、蚊帳という特殊な生地を縫製する上での制限があるため、頂いた全てのご意見を反映できるわけではありません。しかしお客様の声から生まれた気付きはたくさんあり、私たちの商品づくりの糧となっています。

こういったことは、お客様とものづくりの場との距離が近い、メーカーだからこそできることです。
今後も皆さまと一緒に、心地よい蚊帳の日常着を作り上げていきたいと思っていますので、ご意見やご要望はレビューなどでぜひ教えてくださいね。


かやパンツ(M) >> https://www.ban-inoue-shop.com/c/kaya_clothes/women/pants/KY8575

かやパンツ(L) >> https://www.ban-inoue-shop.com/c/kaya_clothes/women/pants/KY8475

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