国内有数のニット産地として知られる新潟県で小さなバッグをつくりました。
幡の蚊帳素材をアップサイクルしたサスティナブルコレクション「marrow」の糸を使用。材料となった「蚊帳」のカラフルな綿が混ざり合うことで、複雑で深い色合いに仕上がっています。
裏地は付けずにマルシェバッグのようなデザインに編み上げることで、リラックス感のある印象に。よく使う小物を入れるサブバッグとして使うなど、サッと持ちやすい、小回りのきくサイズ感です。
持ち手をクロスさせることでシルエットに変化が出ます。
※伸縮性のあるニット素材を使用しているため、重さのある荷物を入れると形が崩れる場合がございます。ファッションアイテムとしてご利用ください。
●「marrow」シリーズとは●
marrowは「蚊帳製品」の生産時に出来る裁断後の余り布や、着古された「かやの日常着」を原料の一部に使用しています。
のちにmarrowも原料になることで、循環型経済を確立していきます。
廃棄物や無駄、汚染を発生させないように、原料のリサイクルを想定した上で製品デザインやサービスをプラン段階から設計することが本質にあると考えています
●アップサイクル商品ができるまで●

1.回収
「蚊帳製品」の生産時の余り布/着古した「かやの日常着」を回収し、全20色をそれぞれ色ごとに分けます。
2.反毛
廃棄予定だった余り布の蚊帳生地を「綿」状にします。
※反毛とは廃棄糸、廃棄生地、古着などを綿状に戻して繊維として再利用することです。近年のサスティナブル志向によって改めて注目されている繊維再利用手段の1つです。
3. 反毛糸
綿を紡績し糸にしていきます。
4.編み
出来上がった反毛糸を編んでいきます。
ひとつの糸に4~7色の蚊帳生地が混在していることで、よく見るとネップの表情や生地に小さな彩りが見えます。
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